2026年09月11日
外壁塗装を頼んだのにベランダ防水も必要?追加で勧められる理由を施工店が解説
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「ALCは強い外壁だから、まだ塗装しなくても大丈夫」
実際に、そう考えていたお客様がいました。
ところが、住宅の状態を確認してみると、水が染み込んでいるところがあり、ひび割れや苔も見られました。
ALCが強いかどうかと、今その家にメンテナンスが必要かどうかは別の話です。
今回は、実際にあったALC外壁の事例をもとに、「ALCは強いからまだ大丈夫」と素材のイメージだけで判断していいのか、私たちが現場で見ていることも含めてお話しします。
目次
以前、ALC外壁の住宅で、
「ALCは強いから、まだ塗装しなくていいだろう」
と考えていたお客様がいました。
実際に住宅を確認してみると、外壁には水が染み込んでいるところがあり、ひび割れや苔も見られました。


「ALCは強いからまだ大丈夫」と考えていた一方で、実際の外壁にはすでにこうした変化が出ていたということです。
その時点では、お客様自身が感じている実害はありませんでした。
そのため、それほど危機感を持っていなかったのかもしれません。ただ、これはあくまで私が現場で感じたことで、お客様本人からその理由を確認したわけではありません。
このとき、お客様には現在の外壁がどういう状態になっているのかを、点検の後にご説明しました。
ALC外壁で、お客様自身がパッと見たときに気づきやすいものとしては、まず苔があります。
もう一つは、目で見て分かるくらいのひび割れです。
ただ、私たちが現場を見るときに確認しているのは、そうした分かりやすい見た目の変化だけではありません。
外観を確認したうえで、素材がどの程度傷んでいるのか、このままにした場合に不具合が起こり得る場所がないかも見ています。
「苔があるか」
「目立つひび割れがあるか」
だけを見て、住宅全体の状態を判断しているわけではありません。
ALCで特に気にしている不具合の一つが、雨漏りです。
その可能性を考えるときには、ひび割れやシールの状態、そのほかに要因となり得る箇所も確認します。
ALC外壁では、外壁表面の防水性を保つことや、シーリングによって雨水の浸入を防ぐことも重要です。
ただし、
「ひび割れがあるから雨漏りする」
「シールが傷んでいるから雨漏りする」
と、それだけで決めつけるわけではありません。
また、具体的にどこをどう見て判断するのかという診断方法の話でもありません。
お客様自身でも気づきやすい変化はありますが、それだけを見て外壁全体の状態まで判断するのは難しい。
だから現場では、見えている症状だけではなく、素材の傷みや不具合につながり得る部分まで含めて確認しています。
「ALCが強いか弱いかは、塗装時期を決める判断材料になるか?」
と聞かれれば、私の答えは、
「ならない」
です。
これはALCだけの話ではありません。
メンテナンスしなくていいものはないと考えています。
ALCについても、塗装やシーリングなどを適切に維持していくことは必要です。
素材そのものにどのような特徴があるかという話だけで、その住宅の現在の状態まで決まるわけではありません。
同じALCという外壁材でも、実際に確認するべきなのは、その家が今どのような状態になっているのかです。
「ALCは強いと聞いたから、まだ大丈夫だろう」と素材のイメージだけで時期を決めるのではなく、現在の状態を確認したうえでメンテナンスが必要かどうかを判断する。
今回、一番お伝えしたいのはこの部分です。
外壁には、見た目だけでは分かりにくい部分もあります。
だから私は、築10〜15年くらいで、せめて一度は点検してほしいと考えています。
ここは誤解してほしくないところですが、
その時点で塗装が必要だと決めるための年数ではなく、一度現在の状態を確認する目安として考えています。
「ALCだからまだ大丈夫」と素材のイメージだけで判断するのではなく、今の自分の家がどのような状態なのか。
まずはそこを確認したうえで、メンテナンスが必要かどうかを考えてみてください。